ラジオ

LA1600-TA7368

回路図
当初はデータシートに忠実に、IF部にセラミックフィルタを使用してみたが、ダイヤルつまみがポリバリコン直結の場合、選択度特性がシャープなため、 チューニングがクリティカル過ぎて使いにくかった。そこでセラミックフィルタをコンデンサに換えてみたところ、微弱な局を聞く場合に多少混信を感じるが、 おおむね満足のいくフィーリングとなった。

同調回路がアンテナとIFにそれぞれ1箇所しかないため、未調整の段階では目的外の信号が非常に強く、トラッキング調整に苦労した。


手持ち部品を活用し、極力コンパクトになるよう作ってみた。
ケースの厚みの制限からIFTを立てて使用することが困難で、部品点数が少ないこともあり、配線はずべて空中配線とした。
アース母線に0.6mmホルマル線を使用してあるが、異常発振などは無く、安定して動作している。

消費電流は無信号時10mA、受信時20mA程度。
薄さを優先してスピーカーを選んだが、性能が悪く、ボリュームを上げるとすぐにひずんでしまう。

スピーカーと電池の配置の関係で、ケースと蓋の双方に部品が固定してあるため、配線が行き来してあまり美しくないのも問題である。

LA1600 データシ−ト

LMF501-TA7368 ポータブル


3端子ICを使ったラジオ。
ICの定格が1.1V〜1.6Vであるため、普通にはLEDなどを利用して電源電圧を下げて使用するが、負荷抵抗を大きくすることにより、3Vでも問題なく使用できた。

実際に使用したICはメーカー不明のLMF501互換品。パッケージがTO-92ではなく、それより一回り小さい(2SK241とほぼ同じ形状)。


部品は、ごく一般的なものだけを使ってみた。
電池ホルダをケースに入れるために、スピーカーはケースの外側から接着してある。
回路部品は、チューナー部とアンプ部に分け、ケース内部の隙間に配置し、配線により固定している。

消費電流は無信号時5mA、受信時10mA程度。

都内北部のビル内で、NHK第一、第二、AFN、TBS、文化放送が受信可能。
屋外では、そのほかニッポン放送とラジオ日本も受信可能。

アナウンスなど音声はクリアに聞こえるが、ベースやドラムなど低音の楽器が大きく鳴る際、ピークが飽和したような、ノイズ交じりの音になる。

LMF501-TA7368  据え置き


真空管ラジオ用のバリコンとコイルを使ったゲルマラジオを改造し、据え置き用のラジオを作った。
ポータブルラジオと同じ回路だと、バリコンのアースが浮くことになり、ボディエフェクトが強く、使い物にならない。
また、並四の空芯コイルは、バーアンテナよりも感度が低く、1m程度のアンテナ線を付けないと実用にならなかった。
低い周波数側の感度は特に悪い。
選択度についても同様で、同調回路をICに直結すると混信がひどいため、再生コイルをリンクコイルとして利用してみた。
多少とも感度を稼ぐため負荷抵抗をごくわずか小さくし、その代わり、AGCの利きを強くして(ひずみを抑えるつもり)で帰還抵抗を小さくしてある。



データシート
ZN414 AM Receiver IC
ZN414Z, ZN415E, ZN416E AM RADIO RECEIVERS
ZN414 - All Datasheet
ZN414 - Wikipedia
LMF501
LA1050
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